色によるヒューマニズムの回復

色による自己実現 
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土に根を下ろし、風とともに生きよう

種と共に冬を超え、鳥と共に春を歌おう

どんなに恐ろしい武器を持っても、

沢山の可哀想なロボットを操っても、

土から離れては生きられないのよ

天空の城ラピュタ ゴンドアの谷の歌

色とは母なる大地

色というのは、私たち人間の母なる大地と同じ役割を持っています。

私たち人間がどんなに進化しようが、科学が発展してどれだけこの世界が便利になろうが、私たちは色(自然)から離れては生きてはいけません。

ゴンドアの谷の歌にある様に、私たちは常に自然(色)と共に生きてきた存在です。

なので、この色(光)失くして私たちが生きていく事は出来ません。

私たちは光(色)、自然と共に生きてきた存在です。

でも、今の私たちにはこの色(光)と共に生きてきたその記憶が殆どありません。私たちは色(光)と1つに繋がり、その色(光)から多くのエネルギー、生きる力を得ていました。

でも、この天空の城ラピュタの様に科学技術が発展し、私たちはこの大地(色)との繋がりを自ら手放しました。

つまり、母なる大地、色(光)と繋がる事でエネルギーを得なくても、私たちは自分自らがエネルギーを作り出す事を開発しました。

自分で自分を十分に満たす事が出来るそうした科学技術を手にしたことで、私たちは大地、色(光)と1つに繋がり、そこからエネルギーを得る必要はなくなり、その結果、私たちは色(光)との繋がりを失ってしまいました。

土からはなれては生きられないのよとは何を意味しているのか?

人間は土から離れては生きてはいけないのよとシータが言いますが、これは光(色)の事を指していると言えます。

私たち人間は色(光)からはなれては生きてはいけない。

色(光)こそが私たちを生きた人間にしてくれる力です。

色(光)が私たちを活き活きとした人間にしてくれるのであり、この色(光)から遠ざかれば遠ざかるほどに、私たちの中からは生きた人間性というものが失われて行くという事になります。

人間とは母なる大地、色(光)と繋がっている事で、人間であるということになります。この母なる大地との接触を失えば、私たちはただの人間の皮をかぶった何者かになり果ててしまいます。

人間の皮を被った何者かとはなにか?

人間の皮を被った何者かとは、色(光)との接触を失った人間の事を指します。

色(光)との接触を失った人間というのは、もう生きた人間性というものは持っていません。

色(光)だけが、人間を生きた有機的存在にしてくれる力であり、この色(光)との接触を失ってしまえば、私たちのこの肉体は生きてはいるけれど、その私たちが持っているその人間性というのは、完全に死んでいる、無機質なものになるという事になります。

人間の傲り

私たちは、自分で自を満たす事が出来る。

自分で自分の人間性を作り上げる事が出来るとそう誤解しています。

私たち人間を真の意味での人間性にまで高める事が出来る力は色(光)しかありません。

私たちは自分達が何でも出来るとそう思い込んでいますが、私たち人間が出来る事などたかが知れています。

私たちは大いなる光(色)の作用を受け、その恩恵にあずかりこれまで自身の人間性を作ってきました。

このことを私たちは忘れ、自分達を真の意味で人間たらしめてくれるその力を自らのエゴによって私たちは、自分から切り離してしまったのです。

そして、今私たちが持っているのは生きた人間性などというものではなく、死んだ人間性であるという事になります。

生きた言葉と死んだ言葉

色(光)だけが唯一、私たちを人間たらしめてくれる力である、有機的な存在にしてくれるそんな力だと書きましたが、この色(光)と繋がっている時、その人から出てくる言葉は強い生命力を持っています。

逆にこの色(光)との接触を失った人間が放つ言葉は、強い生命力は持たずに、その言葉は私たちから生命力を奪うものとなります。今現代はこの死んだ言葉が世界中で蔓延しています。

シータが土から離れたら人間は生きてはいけないといったように、私たちは色(光)から離れては生きてはいけません。

色(光)との接触を失った人間や、その人間から放たれる言葉の多くに、私たちは日々傷付けられています。

色(光)と繋がった言葉は温かい熱を持っています。

その言葉は人々を励まし、そして勇気づけ彼らを前進させる力になります。

逆に色(光)との接触を失った人間が放つ言葉は、熱を奪う性質を持っています。

こうした人間から放たれる言葉は、人々を不安や恐怖に陥れ、そしてその人々を苦しめ傷つけ、彼らから生きるその生命力を奪い取ります。

エーリッヒ・フロムはこのことをバイオフィリアとネクロフィリアという言葉で表現しています。

私たちは生きた言葉を吐き、そして周りにいる人間を常に鼓舞し、そして共にその人間性を高め合っていかなければいけません。

それには色(光)との繋がりの回復が何にもまして大切な事になります。色(光)との繋がり、その絆を回復し、まずは私たちが生きた人間性、これを取り戻さなければいけません。

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