自分の存在を保証してほしい人たち

生き方
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漠然とした不安による自己形成

わたしたちは、自分の存在をどこかの誰かに保証してほしくて仕方がない。

自分がわかっているようでその自分がよくわからない。

だから必死になってその自分を自分のその手で作り上げようとする。

でも、そこにはいつも大きな不安がある。

これでいいのかな?自分ってこんな形でいいのかな?といった漠然とした不安、それがいつも私たちの中にはある。

何か間違っている気がする。

心のどこかでは自分が全く違った方へと舵を取り、私を形成しているかもしれないという大きな不安を持つ。

でも、引き返せない。

自分をどんどんと強化していかないとこの世界においていかれる。

そんな不安から私たちは毎日ものすごいスピードで自分をカスタマイズして形成していく。

そのうち自分ってこれでいいのかな?といった思いも抱かなくなる。

自分の中にある不安を打ち消すかのように自分はこれでいいんだと言い聞かす

誰の心の中にも不安はある。

こういう風に自己形成をしてみた。

でも、その自分でよいと思って作り上げた自分に自信が持てない人もいる。

中には、その自分を他者の影響を強く受けた状態で形成してしまう人も少なくない。

皆、自分がわからない。

でも、わからないといってしまったら、自分のすぐ背後にある闇に自分が飲み込まれてしまう。

だからわたしたちは必死で、それが例え偽りであったとしても、これが自分だ!と言い切る。

そうすることで、自分の背後に迫る闇を何とか振り払おうとする。

こうしたことを私たちは毎日必死になって行っている。

自分の存在を保証してくれる誰か|美月 詞葉|note
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自分で作った自分は幻影そのもの

この事に気づく人は本当に少ない。でも、実際に私たちが自分といっているものは幻影の一つに過ぎない。

私たちは本当の自分を知らない。

だから、自分もどきの幻影を打ち立て、それを自分であると崇拝する。

祈る女性

わたしたちが愛しているのは自らが作りだした幻想

わたしたちが愛しているのは、自分自らが作り出した”私”という幻想にすぎない。

わたしたちは、この”私”という幻想を毎日必死に作り上げている。

それを何故こんなにも必死になって作り上げているのか?その背後には、漠然とした自分がわからないといった不安や恐怖心がある。

わからないからこそ、わかる形を、自分が安心できる形を作り出そうと奔走する。

本当は何もする必要などない。

何もせずとも、そこに私がいる。

それを私であると認めることが出来さえすれば、私たちは自分を必要以上にカスタマイズし、毎日自我形成に励む必要もない。

わたしたちは毎日ひっしになって一体何を求めているのだろうか?

自分を追い求める必要などない。

自分を自らの力で形成することもない。

私たちがしなければならないこと、それは私を私であると素直に認め受け入れること。

ただそれだけ。

でも、それがいかに難しいことか・・・。

難しいからこそ、私たちは安易な道を選ぶ。

自分を知るという事、そしてその自分を受け入れ、それでよしと自分に許可を与えること、これは人生において何よりも一番難しいことだったりするというか、一番大変なこと。

であり、又これこそが、人生におけるもっとも重要なことだったりする。

様々な哲学、宗教などでもいわれているように、私たち人間にとって最も難しいことは、自分自身を知るということに尽きるのだと思う。

こうした行為をせずに、自己に至ることなど到底無理。真我に至ることは無理。

まずは何故、自分は今ある自分を認め受容することが出来ないのかを考える

毎日生きていると、今ある自分を何故ありのままに受け入れてあげることが出来ないのだろう?なんてことはあえて考えることもないと思うが、ここではあえて考えることをお勧めする。

考えるな!感じろ!とよく言うが、それはよくよく考えたうえでの事だ。

何も考えずに、何かを感じることは出来ない。

考えて、考えて、考えたその先に感じるものがある。

だとしたら、私たちは何故自分を肯定し、受け入れることが出来ないのか?何故、自分は自分をこんなにも必死になってカスタマイズしなければならないのか?を考えることが最も重要だと考える。

まとめ

今日知るべき重要ポイント!

  • わたしたちは自分を知らない
  • 自分の中にある漠然とした不安や恐怖がわたしたちを過剰なエゴ形成に走らせる
  • わたしたちが愛しているのは、自分で作り出した”私”という幻影である

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