閉じていく自己
このORANGEという色は、自身がどんどん内にこもることを1つのメッセージとして持っています。
ORANGEに強く惹かれるとき、その人は自身の中に深い罪悪感を持っていると考えることが出来ます。
自身が強い罪悪感にさいなまれて、そこから自由になる事が出来ない。ORANGEとはこういった意味では強い精神的な拘束を意味してもいます。
自分の罪悪感、深い罪の意識から自分を拘束してしまう。自分で自分の心に制限をかけてしまう。それが、ORANGEの1つの特徴であるとも言えます。
深い罪の意識、罪悪感というものにORANGEは強くさいなまれているために、自分から上手く行動することが出来ずに、その自己はどんどんと縮小していく。自我(エゴ)ばかりが強烈に膨れ上げり、真なる自己は、それとは真逆にどんどんと小さくなっていく。
ORANGEとは常に何かに自身を拘束されている。でも、この拘束は他者によるものではなく、自分自身による拘束だといっていい。
この色に惹かれるとき、私たちは自分で自分を制限してしまっている可能性が高い。自らの持つ不安や、恐怖そういったものから自由になりたい。でも、それが出来ずに苦しんでいる。こういった意味ではORANGEとはまさに葛藤の色であるともいえるのかもしれない。
自分の中にどうにもならない問題を抱えていて、それを自分の力ではどうすることもできない。でも、自らの持つ強烈な何らかの罪の意識により、自由に動こうとしても、自由に動くことが出来ない。
逃れたい何かをその心に抱えながらも、その逃れたい何者からどうやっても逃れることが出来ない。自身の抱える苦しみから逃れることが出来ない。その背中には何か大きな罪の意識を背負っている。だから、自由を望みながら、その自由を自分では絶対に許そうとしない。
つまりORANGEを私たちが好むとき、その時は自分に全く寛容ではない。つまり、自分の自己が完全に閉じている。自分の中に内在する光が完全に閉じているという事になる。
心を開いて寛容にとそう自分必死に鼓舞したところで、なかなかその心を開くことが出来ない。自分の本来の思いと、その上にある理性的に働く自分の考え(エゴ)が共に、一人の人間の中で拮抗しているような状態が続く。そうしたことにより、ORANGEを私たちが選ぶとき、そこには何度も言うが、精神的な葛藤を抱えている場合が多い。
ORANGEというと、一見すると明るくて楽しいイメージが付きまとうが、その明るくて楽しいORANGEのイメージとはいってみれば、表層の作り出したエゴ(自我)に過ぎない。
この色は自分を隠すために、その自分を全く違うものとして演じて見せようとする。つまり、ピエロの様なもの。ピエロはいつもニコニコどんな時でも、その笑顔を絶やすことはない。でも、陽気でハッピーなそのピエロも、その心にはザーザーと雨が降っていたりする。
人間というのはとても複雑なもので、表面に見えている自分は意外に本当の自分ではなかったりする。皆、傷つきたくない。苦しみたくない。嫌な思いをしたくない。だからこそ、自分を人のいい様に、他人が喜ぶその姿に変身させようとする。
そしてその他のお気に入りになろうと必死で、本来の自分を切り捨て、相手が望むような形に自分を切り取っていく。これほどに残酷なことはない。
人前で明るくする人ほど、その心の奥深くには暗くて分厚い雲が広がっていたりする。
私の提供しているセルフマネジメントでは、この表層に見えているものではなく、その裏に隠れて見えなくなっているものみます。なので、ほかのカウンセリングとは全く趣きが違うものになります。
自分のあらゆる側面を知り、それを受け入れ自身に統合して生きていこうとするとき、そこには大変な困難がつきまといます。そう簡単に自分を変えることなどできない。本当に自分を心の底から変化させたいとそう望むのなら、どんなに苦しくても、怖くても自分自身と向き合い、その自分自身と対話し続けるしかない。
自分を救うのはカウンセラーでも、セラピストでもない。自分自身だ。
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