人間は12の色(光)を持つ存在

色による自己実現 
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自己変容を目指そうとする際に必ず踏まえなければならない基礎とは現実認識を常に深めてゆき、錯覚(illusions)を振り払うということである

Erich Fromm

・錯覚(illusions)とは何か?

ここでフロムが言うillusions(錯覚)というのは、偽りの自己の事を指します。社会に適応する為に、これまで形成してきた自分、それこそが錯覚であるという事になります。もっと簡単な事を言えば、錯覚(illusions)とは、自我の事を指すと言ってもいいと思います。

私たちは、この社会で適応し生きていくために、どのような自分を作ったらいいのかを考え、その自分を自ら形成して生きていく事になります。その自分で作った自己像というのは、とにかく自分に都合よく作られていきます。

私たちは、この社会に適応する為に、自分で好きに自分というものをカスタマイズして作り上げていきます。自分に都合よく作り上げてきたこの自己像こそが、フロムの言うillusons(錯覚)に当たるもになります。

私たちは本来、自分で自分を形成する必要など全くありません。私たちはもうすでに光(12の色)を持つ存在として完成された存在です。でも、多くの人は、このことを知りません。なので、自分とは自分の力で1から作り上げていかなければいけないと思い込んでしまっています。

私たち人間というのは、とにかく自分に都合のいいものを、自分の好きな様にアレンジして、自分にくっつけていきますが、そんな事をすれば私たちは自分の本質(光)からどんどんと遠ざかって行ってしまうという事になります。

フロムの言うillusions(錯覚)というのは、光の12色からより遠く離れた状態を指しています。

・光の12色から遠ざかると私たちはどうなるのか?

私たちは光の12色で構成されています。この私たちが、PINKという力に引っ張られ、この光の12色からどんどんと離れていくと、自分が光の存在であるという事を徐々に忘れて行ってしまい、その心にはどんどんと不安が現れてくるようになります。光の12色から私たち人間がどんどんと遠ざかると、私たちは自分自身というものが何であるのか?を思い出す事が出来なくなり、そして、自己喪失状態に陥っていきます。’私’がわからないといった状態に陥り、そしてその状態が、より大きな不安感を私たちに持たせる事になります。この不安を払拭する為に、私たちはより過剰に自分を形成しようと働く事になります。

私たち人間は自分の事を殆どわかっていません。殆ど認識するという事が出来ていません。なので、常にその心は自分がわからないという不安と恐怖で一杯になってしまっているという事になります。この不安と恐怖を払拭する為に、私たちは毎日必死で偽りの自分というものを形成していくという事になります。偽りの自分を作る事に私たちは、安心感を覚えるという事になります。

・光の12色から遠ざかり、自己を見失った盲目的な人間とは何か?

私たちは、光の12色から遠く離れてしまっています。その為、自分が何なのかを認識する事が出来ずに深い苦しみの中にいます。それを私たちは意識上では認識する事が出来ませんが、この深い苦しみが、私たちに偽りの自己を作らせています。この偽りの自己を作り上げる事で、私たちはこの自身に内在するこの自己喪失の不安や恐怖を和らげているという事になります。

私たち人間というのは、自分をillusion(錯覚)といった膜で覆っています。フロムはこの膜を取り除き、そして、自分が光の12色を持った存在であるという事に目覚めよとそう言っています。自分は自分を知る事が出来ない、その恐怖と不安から、私たちは自分をイル―ジョン化する事を始めました。私たち人間は自分をイル―ジョン化しなくても、私は持っています。自分をこれと形づくらなくても、私たちは自分を持っています。私たちは12の色を持った光の存在です。その事を思い出す事が出来れば、私たちはもはや自分をイル―ジョン化などしなくても済むという事になります。フロムの言う様に私たちは、この錯覚を振り払わなければいけません。この自分で自分を好き勝手にカスタマイズして作り上げるというこの行為を止めて、そんな事をしなくても自分は光の存在であるという事だけを思い出す事が出来れば、私たちはそれだけで、自己変容へのステップを登る事が出来るという事になります。

・私たちは自分を見失っている。この恐怖と不安を払拭する為に、私たちは日々偽りの自己形成に励んでいる。

人間はただ自分が12の光の存在であるという事を思い出すだけでいいのです。自分とは12の色が1つの束になって出来上がった存在であるという事、それを思いだすだけで私たちは自身を大きく変容させる事が出来ます。

私たちは日々恐れています。自分がわからないというこの自己喪失の悲しみと不安、そしてその恐怖にこの心は毎日苛まれています。私たちは自分というものを持っている様で実はその自分というものを持っていません。ここに自分というものはある。でも、その自分とは実に儚いものであり、いつ消えてなくなってしまうかわからない。その自分はいつも不確実なものなのです。私たちの無意識には、こうした存在に対する不安があります。ここに自分が在るということ、それを強く肯定し、そして保証してくれる力はこの12色の色、光でしかありません。この12色の色(光)、これを自分の中に存在するものだと個人がそう認識する事が出来た時、私たちの心の中にはもう存在する事の不安は消えているはずです。

色(光)というものは、私たちに在る事の保証を与えてくれる本当に尊いものであるという事が言えます。

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