自己アイデンティティの固定化(coralの精神分析#1)

CORAL
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Coralとは?

Coralという色は、OrangeとRedの間に位置する色となります。

この色の傾向を強く受けているタイプの人というのは、自分のアイデンティティーを完全に固定化している傾向にあります。

自分とはこうと決まったものではなく、どんな自分も自分であるという考えを持つことが出来ません。

彼らは自分とはこういう人間だ!と自分の自己アイデンティティをこういうものだと限定し、その自分に自己同一化しています。

なので、その自己同一化した自分とまったく違った自分であった場合、その自分を徹底的に否定します。

本来であれば、どの自分も自分なわけですが、彼らにはこの考えが出来ません。

彼らは自分はこういう人間んだ!という固定化した自己アイデンティティを持ち、その自分とずれるような自分は一切認めようとせず、その自分を皆排除します。

彼らには彼らの思う、イメージする自分像がある

彼らには自分が思う自分像というものがあり、これにうまく自分がはまらないと、自分はダメだ!と強く卑下します。

自分はこういう人間だ!と決めたら、何が何でもその自分でなければいけない。

それ以外の自分は自分とは認めない。こうした頑なさがこのタイプの人には見られます。

彼らは恐ろしいくらいに自分に固執していく

彼らは自分はこういう人間だ!自分とはこういった形だ!と自分でその形を決め、自らをその中にしっかりと閉じ込めてしまいます。

そしてその自分で抱いた自己イメージに必死になってしがみつきます。

これがわたしなんだから、これ以外のものは私なんかじゃない!そういって彼らは自分をより狭い境地へと押し込めていきます。

どれも自分であると認めることが出来れば、それ以上に楽なことはないのですが、Coralは何故、様々な自分を認めることが出来ずに、固定化されたこれ!という私にここまで固執するのでしょうか?

その理由は、とても簡単です。

その自分だけが唯一愛されてきたからです。

唯一、他人に肯定されてきた形だからです。

彼らがしがみついているこれが自分だという自己アイデンティティとは、自分が唯一他人によって肯定され、受け入れられ、愛されてきた形という事になります。

彼らは今の形だからこそ愛され、受け入れられてきた

彼らが何故、今ある自己アイデンティティに強く固執するのか?は、その形であったからこそ、自分は受け入れられたと思っているという事になります。

これを裏を返せば、それ以外の形、それ以外の自分ではCoralの影響を強く受けるタイプの人間は愛を得ることが出来なかった、他者からの肯定を受けることが出来なかったという事になります。

この私でなければ、いつもと違う私であってはダメ。

この私だからいいわけで、その私をいつもの私とは別のものにしてしまったら、その私じゃ到底受け入れてはもらえない。

こうした思いをCoralは無意識の領域に抱えています。

わたしという囚われから自由になれないCoral

この私だからいいわけで、この私じゃなかったらだめなのと、そうこの色の影響を強く受けているタイプの人は言います。

彼らを分析していてわかる事、それは彼らが無条件に愛されてきた存在ではないという事です。

いつも彼らには何らかの制約があり、その制約を守らなくては自分の望むものを得ることが出来なかったといった過去があります。

この制約こそが、あなたはこういう人という他者から植え付けられた自己アイデンティティです。

あなたはこういう人という他者が自分に植え付けた自己アイデンティティを彼らは必死に守っています。

この自己アイデンティティがあるからこそ、これまで自分の望むものが得られてきたという事になるからです。

この自己アイデンティティを失えば、彼らはこれまでと全く同じものを他者によって提供してもらうことは出来ないとそう自分でわかっています。

なので、意地でも今ある自己アイデンティティを手放そうとはしません。

何としてでも、その自己アイデンティティを守りぬこうとします。

これはCoralのある意味、生存戦略の一つであるといえるのかもしれません。

生きるために自分にしがみつくしかない。

これがわたしだ!という自己アイデンティティに固執するしかない。

これを手放したら、手にですることが出来るものが少なくなる。

それが心のどこかでわかっているからこそ、彼らは自分に強く執着し、こだわるという事になります。

まとめ

Coralの影響を強く受けている人が何よりもい一番知らなくてはいけないこと。

それは、自分が無条件に愛されてきた人間ではないという事を知る事。

この二つを知ることは、この色の影響を強く受ける人にとってはと手も大きな事だと思います。

彼らは無条件に他人に愛された経験を持ちません。

なので、愛とは何かをこちらがしなければ得られないものだという価値観も持っています。

自分とはこうした価値観のもとに生きている存在だ!という事を改めて認識するだけでも、自分の人生には大きな変化となります。

あなたは、どんな私でも受け入れてもらい肯定されてきた存在ではありません。

あなたは相手が望む形で生きることを選択し、その形であることで他者からの自己肯定を得ようと生きてきた存在です。

このことに気づくことは簡単なことではありませんが、本当の意味でこのことを理解し、そして受け入れることが出来れば、あなたは一つ自分のヒューマニズム(人間性)を回復したという事になります。

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